No004「再生医療の研究から生まれた素材」(公式・分割ポリリン酸ホワイトニングシステム)

2017.08.26コラム

「長さによって働きが変わるポリリン酸」

人体におけるポリリン酸の働きを解明する研究が始まりました。

帰国して北海道大学ににて、基礎研究つづけ、

ポリリン酸は「細胞の成長因子」に結合することで

その細胞の機能を増強するという働きが明らかになりました。

これは、「再生医療」分野に活用ができる画期的な発見でした。

2004年、北海道大学発ベンチャーを起業し、

大学と提携して創薬の共同開発を始めることになりました。

ところで、ポリリン酸という物質自体は、

工業分野で古くから用いられていました。

主に、食品添加物や不燃性材料といった用途です。

しかし、工業製品で使われるポリリン酸と、人体に含まれるポリリン酸は、

少し別物であることが研究の中で解明されました。

ポリリン酸は、リン酸分子が鎖のようにつながって生成されるのですが、

鎖でつながる数によって「長さ」が変わります。

そして、その長さによって「働きが変わる」

という不思議な現象を発見しました。

工業用途のポリリン酸は鎖の「短い」ものが主でしたが、

人体内部のポリリン酸は比較的鎖の「長い」ものでした。

つまり、医療分野など人体に役立つポリリン酸を生成するには、

「長い」ポリリン酸をつくり、その長さをより正確に揃えておく必要があります。

「ポリリン酸の長さを分割する研究」

そこで、ポリリン酸を「分割」する方法の試行錯誤を始めました。

ポリリン酸を製品として普及させるには、

コストを抑えて大量に製造する条件も満たさなくてはなりません。

探究の末、長い鎖と短い鎖を分離させるためにエタノールを

用いるという意外な方法を発明しました。驚くほど単純な製造法ですが、

むしろ単純すぎて誰も思いつかなかった発想でした。

ここに、鎖の長さを整えた

「EXポリリン酸®(分割ポリリン酸®)」が誕生しました。

分割ポリリン酸®

スーパーポリリンホワイトニング