No015 【研究報告】分割ポリリン酸®(EXポリリン酸®)とは (公式・高次構造分割ポリリン酸Naホワイトニングシステム)
2017.09.08お知らせ
*「FGF安定化」と「細胞増殖促進作用」を持つポリリン酸
(公式・高次構造分割ポリリン酸Naホワイトニングシステム)
ポリリン酸には、線維芽細胞の増殖を促進する作用があります。
また、繊維芽細胞増殖因子であるFGF-1やFGF-2と
共存するかたちで培養細胞に添加すると、
その細胞増殖促進効果が高まることがわかりました。
FGFとポリリン酸の相互作用を解析してみると、両者は物理的に結合し、
ポリリン酸がFGFの安定性を向上させるだけでなく、
FGFとその細胞表面レセプターの結合を
増強していることがわかりました(図1)。
*分割ポリリン酸®(EXポリリン酸®)
細胞増殖促進作用」に関して、ポリリン酸の分子量の違いによる効果を確認したところ、
細胞増殖の促進には約60個以上のリン酸残基が結合したポリリン酸が一番効果的で
あることがわかりました。(図2)
哺乳類に存在するポリリン酸のリン酸重合度(鎖長)は約60程度であることがわかっています。
したがって、生体内由来と同程度の分子量をもつポリリン酸を入手することが、
生体内ポリリン酸の機能研究にとって必須となります。
そこで、ある程度均一な分子量範囲をもつポリリン酸を調製し、
それを用いてポリリン酸の機能研究を進めることにしました。
一般に分子量分布範囲が広く低分子ポリリン酸の含有量が多い
市販の食品添加物用ポリリン酸ナトリウムから、分子量の大きさによって
「長鎖」「中鎖」「短鎖」の3つの分子量分布をもつポリリン酸を抽出精製しました。
それぞれをグループ化し、
「長鎖EXポリリン酸®(平均鎖長約130)」
「中鎖EXポリリン酸®(平均鎖長約60)」
「短鎖EXポリリン酸®(鎖長約7~14)」
として研究に使用しています。(図3)